2009年11月10日
「有機栽培と分析の仕事」
皆さん、日ごろ野菜や果物を購入するとき、何を判断基準にしていますか?
価格でしょうか、見た目でしょうか?
安全性を食品選びの判断材料の一つとしている方も多いのではないでしょうか。
化学肥料や農薬の使用を抑えた農法である「有機栽培」や「オーガニック」という言葉もよく耳にするようになった昨今、それだけ健康志向な消費者が増加しているのでしょう。
さて環境調査員の私、仕事では工場排水や河川の水を分析することが多いのですが、有機栽培で使われる肥料の成分を分析することもあります。
この有機肥料、原料は食品の残飯や家畜の糞など色々です。
残飯や糞と聞くと見た目に汚く、においも強そうな感じですが、実物は決してそんなことはありません(下の写真が肥料の一例)。
分析するのは、窒素分やカリウム、マグネシウムといった肥料として有用な成分。
ちなみに窒素には植物(特に葉)を生長させる作用が、カリウムには根の発育と細胞内の浸透圧調整の作用があるそうです。
有機肥料にもこれらの成分が豊富に含まれていることが分析結果から、よく分かります。
残飯や家畜の糞といった捨てられる物が、有効に利用できることも有機肥料の利点の一つです。
環境面からも益々注目されると良いですね。
環境分析部:10minツーキニスト T.Y
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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環境