2009年11月24日

官能試験



皆さんは分析といえば、どういった分析を想像されるでしょう?
試料に薬品を入れ、色をつけて成分(濃度)を測る、あるいは分析機器を用いて成分(濃度)を測るというのが頭に浮かぶのではないでしょうか。
正解です。その通りです。しかし、中には人間の感覚を使い分析をする(官能試験)項目もあります。
水道水の検査項目によくある味・臭気なんかは、実際に舐めたり、匂いを嗅いだりして味・臭気を言葉で表現し分析結果とします。

<臭気指数>
臭気とは別に、ガスの分析等で臭気指数という項目があります。こちらは、人間の感覚を数値に換えて分析結果とします。
具体的には、サンプリングしたガスを無臭の空気で希釈したとき、ちょうど無臭に至るまでに要した希釈倍数(臭気濃度)を求め、これを対数変換し、人間の嗅覚の感覚量に対応させ、臭気指数とします。希釈したガスについては、6人以上の人に臭いを嗅いでもらい臭気濃度を求めます。

官能試験


機器による悪臭成分の分析も行われますが、複合臭などについては、機器による分析より人の嗅覚による分析のほうが、実際の悪臭の苦情などの実態に合致する結果が得られます。
なので、こういった人の感覚による分析も重要なのです。


                                      環境分析部  未臭気判定士T.M

タグ :分析

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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