2010年06月09日

採水・採泥


調査船に乗って採水・採泥をするときは、時には戦場と化するほど慌しく、また、重労働になることがあります。
揺れる船の上、特に20kgを越すこともある採泥器を海底(湖底)から引き上げるのは大変です。
採水・採泥

なんとか楽に上げられる方法はないものかと力学の滑車装置を思い起こしました。


①そのまま持ち上げた場合   採水・採泥
     




そのまま持ち上げた場合、当然そのままの重量がかかります。







②滑車で引き上げた場合
採水・採泥滑車には動滑車と定滑車があり、左図のように自由に動ける滑車を動滑車といい、糸でつながれた物体の下図に描かれたような固定された滑車を定滑車といいます。定滑車は力の方向を変える役割しかありません。採水・採泥















動滑車にすると、右図のように糸の張力が分散採水・採泥
しますので、引き上げる力が半分になります。

ただし、動滑車に付いた重りをhの高さに引き
上げるのには手で2hの長さを引き上げなければ
なりません。



ここで問題点が丸出しになりまして、片方の糸を
安定して固定できる天井がどうしたって小型船の
淵にありません。クレーンやユニック車みたいに吊るせればそれでもいいのですが・・・。
採水・採泥



                  船にウインチがなければ、引き続きまして背筋と腕力で勝負する日々を想うのでした。


環境技術課 カール・マローン

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 仕事
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