2010年06月25日

雨水桝


先日、下水道施設の一部である雨水桝が蚊の発生源になっているという記事を読みました。

雨水桝とは、家庭から排出される雨水や道路上の雨水を収集する桝のことで車道の路肩部分にあります。

この雨水桝の泥だめの部分に排水が溜まって蚊の幼虫の発生場所となっているらしくヒトスジシマカ(白と黒のまだら色したヤブ蚊といわれているヤツ)が多いということでした。

道路や下水道の整備が進み水たまりやジメジメしたところは無くなり衛生的な環境になったにもかかわらず、こんなところで生息していたとは・・・


それよりもなによりも、問題は雨水桝です。雨水桝は、下水道施設設計指針に15cm以上の泥だめを設けること示されています。なので、雨水の設計をするときは、この指針通り泥だめを設けていましたが、どうもこれが原因らしいのです。

雨水桝

雨水桝の構造 「下水道施設設計指針」


泥だめは、道路上の土砂が下水道本管に流入しないように雨水桝で留め置くもので定期的に清掃することを前提としています。しかし道路管理者が行っている清掃は1年に1回あるかどうかという状態なので、どうしても排水が溜まったままになります。。

では、どのように対応するべきかということになりますが、頻繁に清掃を行うことがいいのでしょうが限られた予算の中では限界があります。薬剤を巡回散布することも一定期間は有効ですが本質的な解決しはならないと思います。となると、やはり泥だめ部分について考えるべきで、設置する場所によって泥だめを設けるかどうかを判断したほうがいいのではないか。また、既存の雨水桝で泥だめが不必要と思われるところはコンクリート等で底埋めし排水がたまらないように改良するべきではないかと思っています。

     
                                   上下水道課:地デジ化非対応のM.M

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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