2010年07月24日
愛はなぜ終わるのか
新婚のころ、こんなタイトルの本を買った。
何故買ったのかは憶えていない。
夫婦生活を円満に続ける秘訣でも探ろうとしたのかも知れない。
20年近く経ったいま、改めて読んでみると、結構面白い。
ジャンルとしては、きちんとした文化人類学?
内容を要約すると以下の通り。
『人が恋愛し、結婚し、不倫し、そして離婚するのは、人間が種の保存を図るために進化させてきたDNAに従っての行動である。
パートナーを固定しての性行動というのはその方が自分の遺伝子を後代に残すという意味合いから雌雄双方にとってメリットがあるからで,本来的には子供が独り立ちできるようになるまでの一時的なものである。そしてパートナーを換えずに次の子供を作るというのは,生き残りに有利な遺伝的多様性の追求という意味合いから言えば不合理な戦略である。つまり子育てが終わったら離婚して別の相手を探す方が自然である。
そして、多くの社会で結婚後4年目に、しかも女性の浮気が主な原因で、離婚のピークがくる。』
というのである。
なんとも、世の男性にとっては、都合のいい解釈。
でも、作者は、女性(アメリカ人)なのです。
また、恒久的パートナーシップに変化して来たのは農耕という生産手段のためで、農耕に携わる男女は土地という不可分な経済基盤に依存しているので,妻あるいは夫が分かれてよその土地に流れて行くということができない。
現存する狩猟民族の調査結果をみても,定住農耕民に較べて著しく離婚率が高いと述べています。
そして,現在先進国と言われる国々で離婚率が高くなっているのは,産業基盤が農耕から工業へ,工業から第三次産業へと移行するに従い個々人の「財産」が再び分割可能なものになって来たからだとしています。
つまり「離婚には経済的自立がものを言う」。現在における離婚率の増加理由は女性が社会に進出し、経済的にも独立することができ、男性の収入に頼らずとも一人で生きていく、もしくは子供を育てていくことが出来るようになったことが第一の理由でしょうか。
たしかに、一般人と比べると芸能人の離婚率が高そうなのも、この理屈でいくと説明できます。
そうすると、そこそこに、生活が苦しいのが夫婦円満の秘訣ですかね。
余談ですが、女性の処女性にこだわるのは父系社会の特徴で、母系社会では、あまり重要視されないとありました。
たしかに、オスが自分の遺伝子を確実に残すには相手が処女であればが確実ですよね。
現代ならDNA鑑定も可能ですが。
施設管理課:チョイ(悪)おやじ
『本屋大賞 コミック本 岡田准一 活字での感動が・・・』
『ベストセラー 学問のすすめ 聖徳太子を継いだ重み 福沢諭吉』
『 あー 懐かし 平凡パンチ と 文庫本の紐 』
『 仕事の文章は 3行でなければ・・ビジネスマンは大変です 』
『 続 本屋大賞 三浦しをん 「舟を編む」 でした』
『ブランド・帯に弱いアラ還 本屋大賞!』
『ベストセラー 学問のすすめ 聖徳太子を継いだ重み 福沢諭吉』
『 あー 懐かし 平凡パンチ と 文庫本の紐 』
『 仕事の文章は 3行でなければ・・ビジネスマンは大変です 』
『 続 本屋大賞 三浦しをん 「舟を編む」 でした』
『ブランド・帯に弱いアラ還 本屋大賞!』
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
│Comments(
0
) │
読書