2011年02月13日
お水取りの『二月堂』
奈良の都を訪れた人が一度は足を運ぶのが東大寺金堂、いわゆる大仏さんですが、その東方、坂道を登り詰めた丘陵部に位置するのが『二月堂』です。
昨年暮れの12月に定例のおじさんグループ「歩くかい?」で初めて訪れましたが、何か心に惹かれるものがあり、年が明けた一月、再び訪れました。
『二月堂』と言えば3月に行われる修二会(しゅにえ)の行事は二月堂の「お水取り」として古都奈良地方に春を告げる行事として全国的に有名ですが中味は複雑、多彩な内容でとても深く、理解しがたく説明できませんが、しかし、なぜ3月に行われるお水取りの行事がお隣りにある『三月堂』でなく『二月堂』で執り行わるのか?との疑問は簡単で、新暦の3/1~3/14に行われるお水取りの期間は旧暦では2月にあたることから旧暦の行事として表されているだけのことです。
京都にも大文字の送り火、鞍馬の火祭り等由緒のある行事はありますが、ここ『二月堂』の行事は、8世紀から途切れることなく連綿と継承されている宗教行事で、こうした歴史を繋ぐ宗教行事はそれほど多くは無いようです。
テレビやニュースの範疇でしか知りませんので、意味不明なるも毎年3月14日の夜、特大11本の籠松明(かごたいまつ)を『二月堂』の舞台から突き出しその火の粉が見物客の頭に降り注ぐその法要は、厳しかった冬が終わり、古都に春を告げる壮大なドラマとしていにしえ人の心を感じさせるものです。
今度来るときは、是非一度その感動に触れたいと願っています。
奈良東大寺のお水取り、そして琵琶湖では『比良八講』が終わるころにやっと待ちに待った春を迎えます。
もう畑仕事も苦になりません。森羅万象、生命の息吹を感じさせる季節がもうすぐそこまで来ています。
日曜レギュラーおじさん
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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