2011年01月17日

歴史とロマンの矢橋


滋賀県でお世話になって今年で6年目になるが、思い起こせば最初の頃、我社の所在地である矢橋町はなぜ「ヤバシ」と書いて「ヤバセ」と呼ぶのか疑問であった。

滋賀県は近江と呼ばれる昔から日本のスクランブル交差点のような所で歴史とロマンの宝庫なので矢橋も歴史がある地名ではと思っていたが、今ではもうすっかり馴染んでしまった。

たまたまこの正月に読んだ本に矢橋は万葉集にも詠まれているとあったが、すごいなと思ったのは「今昔物語集」に中世頃の近江を主題にした説話のうち矢橋が舞台となる説話が2つもあることだった。

それを簡単に紹介すると

「亀を買いて放ちし男、地蔵の助けによりて活えるを得たる語」

 ― 殺されかけていた地蔵の化身である亀を助けた男は病気で死んでしまったが、地蔵菩薩の力で三日後によみがえるという浦島太郎のような話 ―

「近江国矢馳の郡司の堂に、田楽を供養せし語」

 ― 矢馳に住んでいた栗太郡の郡司が落慶供養の舞楽を田楽と勘違いしたことで仏堂の落慶供養を頼まれた延暦寺の僧が困ってしまったという話 ―

中世から近世にかけて矢橋は琵琶湖漁業の中心地であり、湖岸の渡船場の一つでもあり交通の要衝としても大いに栄えていたとの事であった。

歴史とロマンの矢橋

そんな歴史ある所に何かのご縁で我社も立地している。これは頑張らねば!と決意を新たにした正月であった。

 
 
     一番隊隊長 マルコ
                                  <屋上から矢橋港方面を望む>

                                

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 滋賀
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