2011年02月07日
地球温暖化と琵琶湖の深呼吸
CO2などの温室効果ガスによる地球温暖化は、余りにも有名です!
その地球温暖化は琵琶湖にどのような影響を与えるのでしょうか?
昨年の夏は連日35℃を越える猛暑、今年の冬は記録的な豪雪となっていて、地球全体の大気の流れ(北極の深呼吸と呼ばれることもあります。)に変化が生じていることが伺えます。
琵琶湖は毎年、夏季には表層水が暖められ水温が28℃程度まで上昇しますが、底層水は7℃のままで、成層(表層の水と底層の水が混ざらない状態を言います。)します。
(写真右のような状態)
冬季になると表層が冷やされ(4℃の水が一番重たいので)底層に沈んで行こうとします。
その結果、酸素を多く含んだ表層の水が底層まで到達します。
琵琶湖の鉛直循環(深呼吸)の始まりです。
夏場の酸素欠乏状態の底層が酸素をもらって息を吹き返した状態です。
(写真左側の水が混ざった状態)
写真提供:滋賀県立水環境科学館
2007年の冬は暖冬で、表層の水温が9℃までしか低下しませんでした。
底層の水温は7℃ですので、琵琶湖の深呼吸が生じないことが現実に起こりました。
今後、危機感を持ってこの現象を注目して頂きたいと思います。
滋賀県では、春は桜、夏は琵琶湖でのレジャー、秋は紅葉、冬はスキーと、四季折々に楽しむことができます。
このようなすばらしい滋賀県の自然をみんなで守っていきましょう。
営業部:琵琶湖のソムリエ
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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環境