2012年04月30日
『水口曳山まつり』
水口神社の参道に桜の舞い散る中、4月20日に水口曳山祭が行われました。
江戸時代、水口宿は東海道50番目の宿場町。地域の政治、経済、文化の中心地として栄えてきました。
水口曳山祭は享保20年(1735年)に町民の力によって創り出された祭礼で、大宮さん(水口神社)の氏子が中心になって現代に引き継がれています。曳山の巡行や水口囃子(みなくちばやし)など伝統ある演出によって町衆の心意気を示しています。
今年は、16基ある曳山のうち7基が巡行し奉納されました。
宵 宮 前夜、各町内で曳山に提灯を飾りつけて囃子を奏でます。
巡 行 各町自慢の「ダシ」を飾りつけて大宮さんへ渡行します。
集 合 大宮さんの境内に曳山が集合しました。
囃 子 巡行中や境内に集合した後、曳山の中では、アップテンポの水口囃子が威勢よく演奏されます。
神 輿 大宮さんでの神事のあと神輿(みこし)が各町内を渡御します。
帰り山 「ダシ」を降ろして提灯に火を灯し、これまでと違ったゆっくりとしたテンポの囃子を奏でながら各町内へ帰っていきます。
水口囃子は、祇園囃子のようにゆったりとしたリズムのものが多い関西では珍しく、軽妙かつ勇壮な関東系のお囃子。
巡行のスピードや奉納などの場面でいくつかの曲目があり、その曲調は各町内で微妙に異なっています。
聴きようによってはジャズ調にもマンボ調にも聞こえますし、全体通じては、野生的かつ庶民的なところが特徴と言われています。
今年の水口祭りは天候がイマイチでしたが、帰り山のどこか寂しげな水口囃子がいつまでも耳に響いていました。
そこで一句
囃子の音 心に残る 帰り山
水口囃子に酔った岡目八目
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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