2008年05月07日

ISO24500’s

ISO「飲料水及び下水サービス」の国際規格ISO24510,24511、24512が発効されています。これは「任意」のガイドラインですから、私たちが「認証」を受けているISO9001(品質マネジメントシステム)やISO14001(環境マネジメントシステム)とは性格が異なります。この「飲料水及び下水サービス」規格の内容は、業界紙や専門誌に詳しく載っているので、そちらを参照してください。

<注目はこれだ!>
ここで注目しておかなければならないことは、WG6「アセット(有形資産)マネジメント」、WG7「水道事業の危機管理」の新設です。2011年の総会では、規格そのものを見直すことが決定されており、これらの内容が包括される可能性は高いと考えられます。

<スケジュール>2011年の日本側のスケジュールを見ますと、公会計の整備(財務4表の公表)や簡易水道事業統合計画の最終年となっています。したがって、これから2~3年間で、下水道事業や簡易水道事業の資産評価や資産台帳整備の地ならしが進むものと思われます。
また、地震対策マニュアル策定指針も発行されており、アセットマネジメントと危機管理が、これからのキーワード。

<水道の普及率は昭和30年代から40年代に上昇>
法定耐用年数や物理的耐用年数を過ぎた残存老朽管は地震に強いものではありません。日本の水道は、昭和30年代から40年代に計画給水人口5,000人未満の簡易水道として普及し、普及率の向上に大きく寄与しています。しかし、数十年たった現在、これらは老朽管として取り扱われ、漏水の大きな要因となり、老朽設備による維持管理の負担増加にもなっています。

このような現状を打開するために、アセット(有形資産)マネジメント、危機管理マニュアルの作成で水道事業の現状を認識し、財政を含めた将来の対策を立てていくことが、今後求められると考えます。

タグ :ISO24500水道

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:34 │Comments( 0 ) 水道
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