2008年07月08日

がんばれ!水道技術者

今日は、日本国内では「仕事がない」とお悩みの水道関係者のみなさまにとって、今後の活躍を約束できる情報を送ります。内容は「日経ビジネス:「国際メジャーに挑め 日本の“水”商売」及び個人的な付き合いのある中国の土木・環境系の大学関係者の話をまとめました。

<水ビジネスの市場規模>
世界の水ビジネスの市場規模は2005年で60兆円、20年後の2025年には111兆円と予測されています(東レ試算)。半導体の市場規模が25兆円ですから、水ビジネスは相当な規模です。自動車産業の2020年の市場規模は300兆円。自動車産業の3分の1規模が水ビジネス。小さなビジネス規模ではありません。
20年後の111兆円の内訳を見ましょう。水道の管理運営が100兆円、プラント建設10兆円、機器や素材で1兆円。プラント建設は10分の1以下のシェアですから、運転管理や経営管理など水道事業全体を見渡せる技術者が求められます。

<シンガポールは金融、IT、そして水>
2004年、シンガポールでは「ウォーターハブ」特区を創設しており、シーメンス、GE、ベェオリア、スエズ、3Mの欧米勢が進出。日本からも日東電工、クリタが進出。シンガポールでは「金融」、「IT」、「水」がトレンドで技術者の数も急上昇。水道技術者は金融工学、IT技術者と並び高い評価。
水道技術者のみなさん。金融、ITと同じ評価で水道の仕事をしてみませんか?

<中国の水ビジネス>
中国の水環境の悪さはご承知のとおり。水道原水の悪さは日本と比較するレベルではありません。同時に急速な経済発展の結果、水量的にも不十分。そこで、中国政府は2006年から2010年にかけて1兆元(約15兆円)の投資を発表して、すでに動き出しています。
その結果、日本の横並び初任給と異なり、水ビジネスに係る土木・環境系の卒業生の初任給が急上昇。特に、技術者不足から地盤調査、地下水調査、水処理技術分野の上昇率が高く、北京大学等の超一流大学の卒業生よりも初任給は高い。
2年後の上海万博以降についても、水環境が急に回復するとの見方はできず、水ビジネスは引き続き高い水準で上昇すると考えるのが一般的。
水道技術者のみなさん。中国では経済的に優遇されますよ 続く>

タグ :水道金融IT

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:31 │Comments( 0 ) 水道
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