2008年09月26日
滋賀の姓名ランキング
今日も「滋賀県 地名 姓氏 語源辞典」(1994 増井金典著 滋賀女子短期大学)を参考にさせていただいています。地名については9月23日の記事です。
この研究の目的は「あとがき」に書かれていますが、「文献以前の日本語を、地名と姓氏から求めていこうとしたのであった」。「まえがき」にも書かれていますが、7~8,000年の日本語の歴史があるにもかかわらず、文献としては1,000年少しの歴史ですから。古代の日本語を研究されているかた必見です。
<滋賀県に多い姓氏>
電話帳を中心に調査した結果です。「田」、「川」が多いですね。この本によれば半径10kmくらいの地形的な特徴を主とする名前で、庶民が容易に頭に浮かぶ地形名としています。
1.田中 2.山本 3.中村 4.西村 5.山田
6.北川 7.中川 8.井上 9.奥村 10.林
「田中」(耕地の中、水田の中の集落)、「中村」(文字通り中央の村)、「西村」(本村や集落から見て西)、「山田」(一般的には山の田、説1として山城葛城郡の山田一族が住んだ地、説2としてヤマ(比叡山)+田で比叡山や日吉社関係の荘園、社領の地:草津市)
この本の「あとがき」に東京都の姓名ベストテンをまとめています。1位は「鈴木」(滋賀54位)、2位は佐藤(滋賀43位)です。なお、鈴木姓の起源は、秋場龍著一の「日本に「鈴木」はなぜ多い?」をどうぞ! 鈴木さんは死の国熊野からです。
<会社の××さん>
滋賀のベストテンに入る姓氏はだいたい会社にいますが、会社の中で1番多い名前は「○△」(用水のある豊かな町)。2番目は滋賀県のランキングでも上位「××」(山のふもと:一般に山の南面が多い。)。
「××」は同じ部屋に2人にいるのですが、語尾を変えて使い分けています。「××君」と呼ぶと2人とも返事をしてしまいますから。
<おまけ>
会社の社長の名前を調べてみましたが、この辞書には記載されていません。兵庫県の人ですから。
サーチナの記事「中国人がもっとも多いと思う日本人の姓は・・・?」では「山本さん」です。「山本さん」。中国で仕事をしませんか?
すぐ中国人に名前を覚えてもらえますよ。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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