2008年09月29日

しが炭素基金

先日、滋賀経済同友会の事務局にお邪魔して「しが炭素基金」のことを聞いてきました。内容について要約しておきます。

・ 「エコ・エコノミー戦略本部」は滋賀県+滋賀経済同友会等6団体で構成
キャップ&トレード取引(カーボンオフセット制度)ではない
・ しかし、二酸化炭素排出量の削減を否定するものではない
カーボンオフセット制度の導入は国内ルールが確立してから
・ 滋賀県内の中小企業の省エネ(結果として二酸化炭素排出量の削減)へ向けての啓発
・ 中小企業のベストプラクティス企業(しが低炭素リーダー賞)を表彰(地球温暖化防止、琵琶湖の水浄化や農業を含めた環境産業)
・ 大学の研究機関との連携で新技術の実用化促進も図る
・ 集められた基金は中小企業の環境製品(システム)の技術開発費等に充てる
・ 当面の必要費用は3,000万円
・ 来年4月から開始を目指している
・ 県内企業約1,000社を対象に、電気やガソリンの年間使用量などを調査(パンフレットは出来上がっていました)

<トキの放鳥>
昨日、野生復帰を目指すトキが初めて放鳥されました。27年ぶりにトキが大空を舞いました。新潟県ではトキがすむ森林を整備するため、カーボンオフセット制度を利用したモデル事業を進めています。この事業の目的は、地球温暖化対策に加え、トキの野生復帰に取り組む地元のPR。農協で使われる有料レジ袋や観光貸し切りタクシーなどの代金の一部を、「トキ野生復帰ステーション」森林の間伐費用などに充てるとしています。資金の集め方や使用方法がカーボンオフセット制度と同じだけで、二酸化炭素との係りについてはよくわかりません。個人的には地元企業や団体が行うひとつの方法と理解しています。

<エコ・エコノミー戦略本部に期待するもの>

現在、カーボンオフセット制度による集められた資金は海外植林(新規植林、森林保全)、環境技術(太陽光発電、水力発電、風力発電、バイオマス発電、省エネ、メタン回収等)のプロジェクトに供給されています。
このような資金は、発展途上国だけではなく地元滋賀県に供給され、結果として地球温暖化対策や地元企業の振興に役立てることが望ましいのではないかと考えております。当然、私たちも考え・提案していかなければならないことですが、その中心になるエコ・エコノミー戦略本部に期待するところも大きなものです


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:31 │Comments( 0 ) 滋賀
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