2009年02月07日
冬のホタルはどうですか?
滋賀県のある河川で餌のカワニナとともにホタル幼虫の個体数調査。ホタルの調査は冬でも行われています。本物の環境調査員は冬でも川に入ることができ、水遊びの好きな人は幸せ? 寒そうです。
滋賀県では米原市(JR近江長岡駅前の天の川)、守山市がゲンジホタルの生息地として有名です。
ホタルは世界で2,000種類、日本で約40種類(うち、光るホタルは10種類)生息しているとされています。ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は、淡水に生息する巻貝類を捕食しますが、全体から見ると、水中に住むホタルは少数派で、多くは陸上生活。
<ホタルは食べられない>
なぜ、ホタルの発光については「交尾のために発光能力を獲得した」説が有力です。その他に、敵を脅す、食べるとまずいことを警告する説があります。
また、非業の死を遂げた人が怨霊としてホタルに姿を変えた伝説は多いですから、何か食べにくい。実際、ホタルには毒があり、食べられないそうです。
<東西で異なる発光>
ゲンジホタルは西日本と東日本のゲンジホタルは、集団で同期明滅(発光)の間隔が異なることが知られています。東日本は4秒型、西日本は2秒型でフォッサマグナによって別れていることが知られています。すでにゲンジホタルは遺伝子が分化しており、ホタルの保護・復元には次の3原則の適用が提案されています。
<ホタルの保護・復元の3原則>
・ 本来、ホタルが生息していない地域へは移植しない
・ 数を増やすため、他の地域から移植するのはなく、もともと生息しているホタルを保護して増やす
・ ホタルが絶滅したため移植を行う場合、最も近い水系のホタルを導入する。
<甘い水>
ホタルにとって甘い水とは、農薬や洗剤が入っていない清浄な水です。私はベランダでタバコを吸うホタル族ですから、ビールが甘い水。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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滋賀