2009年08月11日
水道料金のしくみ
水道料金のしくみ
今年5月、守山市は生活支援策として10月から来年9月末までの1年間、水道料金の基本料金を無料化すると発表した。
守山市では、標準的なメーター口径(13mm)の基本料金は275円/月(水道使用量は含まず)となっており一世帯あたり年間で3,300円水道料金が安くなる。
また、水道に加入している世帯は一般家庭と事業所を合わせて、約29,500戸で、
無料化する総額は約1億5000万円になる見込みとのこと。
<水道料金システム>
水道料金は、基本料金と従量料金に区分されて設定されている。
基本料金-基本水量付(10㎥までとか)の基本料金と基本水量なしの2種類があるが、
現状では、基本水量付が80%以上の事業体で採用されている。
(前述の守山市は基本水量なしのパターン)
従量料金-従量料金は使用水量に対応して徴収されるもので、以下のパターンがある。
○ 単一従量料金 - 使用水量の多寡に関係なく単一の単価
○ 段階別従量料金 - 使用水量の増加に従って単価が高くなる場合(逓増型)と
安くなる場合(逓減型)がある。
料金体系-口径別、用途別の料金体系を採用している場合がある。
お住まいの地域(滋賀県)の水道料金について知りたい方は、
こちらへ↓滋賀県 生活衛生課 滋賀の水道(19年度版)
http://www.pref.shiga.jp/e/seikatsu/suidou/shigakennosuidou/shiga-suidou19.html
<今後の水道料金のあり方について>
基本水量制は、昭和初期の水道普及率の低かった時期に公衆衛生の向上を目的として導入された制度でした。また従量料金については、単一従量料金から需要増加を目的として逓減制が採用されましたが、省資源の観点から逓増型が導入されています。
水道の普及率が97%を超えている現状においては、基本水量制はその役割を終えており、使っても使わなくても料金おんなじでは、節水のインセンティブが働きにくい。
また、逓増制については大口需要者の負担増となり、地下水利用を促すという一面もある。
今後、人口の減少等による水需要構造の変化も考慮し、公平で、わかりやすい料金体系にすることが必要です。
施設管理課 ちょい軽オヤジ M.H
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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