2010年01月22日

水道施設も備えあれば憂いなし

 水道施設も備えあれば憂いなし
   「クラックスケール」

 以前のブログで、地震調査研究推進本部(文部科学省研究開発局地震・防災研究課)から琵琶湖西岸断層帯での地震発生確率の一部見直しが公表され、西江州出身の私としては気になる報告内容であり少々不安であるということをブログに書きました。

 今回は、地震に関係する弊社の仕事について少し紹介したいと思います。
弊社の業務内容は、上下水道の計画・設計、環境調査、環境分析など(詳しくはホームページをご覧ください)を行っていますが、上下水道分野の中で水道施設の耐震診断というものを行っています。

 水道施設の耐震診断では、浄水場や配水池などの構造物が地震に耐えられるか調査を行います。
調査には大きく分けて机上調査と現地調査があります。
机上調査は工事完成図面、地盤の調査結果、構造計算書などの確認を行います。簡単に言うと資料整理です。現地調査は実際に構造物の状態を調査します。

 現地調査では、構造物の外観やひび割れ、沈下状況などについて調べます。
 例えば、ひび割れの調査ではクラックスケールというひび割れの幅を測る専用の道具を使います。ひび割れの上にクラックスケールをあて同じ太さの数値を読み取ることによりひび割れの幅を測ることができます。

水道施設も備えあれば憂いなし

「ひび割れ状況」 
 
                 
 さらに、重要な施設については、コンクリートコアを採取し(構造物の一部に穴をあけ取り出す)、コンクリートの劣化状況や鉄筋の配置、腐食状況の調査を行います。

住宅の耐震化が重要なのと同じように、皆さんに水道水をより安定して供給するためには水道施設の耐震化はとても重要なことなのです。
そんな責任ある仕事の一部を弊社はお手伝いしていることを少しだけ誇りに思う今日この頃です。

                                   
                                       上下水道課:西江州の人

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 水道
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