2008年03月28日
飲用井戸の水質検査
<滋賀県保健所の水質検査>
滋賀県の保健所の窓口が取り扱っていた「飲用井戸等の水質検査」は、保健所経由で県の衛生科学センターで検査されています。しかし、6月30日をもって、この水質検査サービスが廃止されます。関西を見回しても、一部の地域を除いて、公的な保健所が井戸水の水質検査を行うことはなくなっています。井戸水を利用している件数は、水道の普及率の向上に反比例して減少するのが普通です。また、水道事業体としても積極的に安全な水道への接続を進めています。滋賀県も同様な傾向を示していると考えられ、公的機関が井戸水の水質検査を行う役割が終了したのでしょう。
<説明会の資料から>
「飲用井戸水等の水質依頼検査の取扱い説明会」で配布された資料を見ると、長浜保健所、東近江保健所、高島保健所の取扱数が多く、逆に甲賀保健所や大津保健所の取扱数は少ないものとなっています。この現象について、理由ははっきりしませんが、長浜保健所の管内の地下水は豊富できれいなのでしょう。甲賀保健所管内の少なさは、地下水量や湧水量が少ないことから、井戸そのものの設置数が少ないではないかと推測できます。
しかし、県内の市町の水道課や環境衛生の担当課の話によると、井戸水だけに頼った生活は少なく、水道との併用が多いのではないかと考えられます。
<井戸の設置場所をチェック>
滋賀県のホームページ(井戸水検査)には、井戸水を安心して飲むために心がけることが書いてあります。ここに少し記載されていますが、井戸の設置場所が大きな問題になることがあります。上流や周辺に工場等がある場合、井戸の水質に大きな影響を与えている場合があるのでご注意を。
<井戸水の水質検査>
一般的な井戸水の水質検査は、一般細菌、大腸菌、硝酸態窒素・亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物(全有機炭素(TOC)の量)、pH値、味、臭気、色度、濁度の10項目です。しかし、滋賀県飲用井戸等衛生対策要領では、滋賀県の地下水から「鉄」がよく検出されることから、鉄およびその化合物が加わり水質検査は11項目となっています。
この11項目の水質検査によって、安全性が確認されても絶対に安全な水であるとは証明できません。井戸水は見た目がきれいですから安全と思いがちです。しかし、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の微量有機物質は無色透明が多いですから、上流や周辺に工場等がある、井戸水を使用して食品を製造している、これらに該当している場合、一度51項目の水質検査を受けて安全性を確認すべきでしょう。
滋賀県の保健所の窓口が取り扱っていた「飲用井戸等の水質検査」は、保健所経由で県の衛生科学センターで検査されています。しかし、6月30日をもって、この水質検査サービスが廃止されます。関西を見回しても、一部の地域を除いて、公的な保健所が井戸水の水質検査を行うことはなくなっています。井戸水を利用している件数は、水道の普及率の向上に反比例して減少するのが普通です。また、水道事業体としても積極的に安全な水道への接続を進めています。滋賀県も同様な傾向を示していると考えられ、公的機関が井戸水の水質検査を行う役割が終了したのでしょう。
<説明会の資料から>
「飲用井戸水等の水質依頼検査の取扱い説明会」で配布された資料を見ると、長浜保健所、東近江保健所、高島保健所の取扱数が多く、逆に甲賀保健所や大津保健所の取扱数は少ないものとなっています。この現象について、理由ははっきりしませんが、長浜保健所の管内の地下水は豊富できれいなのでしょう。甲賀保健所管内の少なさは、地下水量や湧水量が少ないことから、井戸そのものの設置数が少ないではないかと推測できます。
しかし、県内の市町の水道課や環境衛生の担当課の話によると、井戸水だけに頼った生活は少なく、水道との併用が多いのではないかと考えられます。
<井戸の設置場所をチェック>
滋賀県のホームページ(井戸水検査)には、井戸水を安心して飲むために心がけることが書いてあります。ここに少し記載されていますが、井戸の設置場所が大きな問題になることがあります。上流や周辺に工場等がある場合、井戸の水質に大きな影響を与えている場合があるのでご注意を。
<井戸水の水質検査>
一般的な井戸水の水質検査は、一般細菌、大腸菌、硝酸態窒素・亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物(全有機炭素(TOC)の量)、pH値、味、臭気、色度、濁度の10項目です。しかし、滋賀県飲用井戸等衛生対策要領では、滋賀県の地下水から「鉄」がよく検出されることから、鉄およびその化合物が加わり水質検査は11項目となっています。
この11項目の水質検査によって、安全性が確認されても絶対に安全な水であるとは証明できません。井戸水は見た目がきれいですから安全と思いがちです。しかし、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の微量有機物質は無色透明が多いですから、上流や周辺に工場等がある、井戸水を使用して食品を製造している、これらに該当している場合、一度51項目の水質検査を受けて安全性を確認すべきでしょう。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:03
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水道