2009年04月06日

滋賀で油田を発見?

滋賀で油田を発見?


「隣の自動車修理工場がガソリンを流したと思われる。臭いはないけど水質を分析して欲しい」

「いつも、うちの前の水路は水の表面が黒くてギラギラ光る油が浮いている。小さな油田があるらしい。一度、調べて欲しい」

「昔から、田んぼに油が染み出している。上流にそれらしい工場はないのですが?」

このような電話が時々入ります。共通点は水の表面が黒くギラギラ光っていること
場所を確認すると琵琶湖の周辺。比良山地、鈴鹿山脈等山に近いところからの問い合わせはありません。
写真は会社横の水路。ここにも油?が浮いています。掘れば原油が出るのか?

油田か?>
こうして、油を含んだ?水が分析センターに持ち込まれます。
分析の結果、油の検出はまれで鉄とマンガンが多量に検出されます。
たまに、汚水に由来することもありますが、水の表面がギラギラ光る現象の多くは、イオン状の鉄が水の表面で酸化され、油膜状になったもの。油田が地下に眠っているのではありません。
もし、本当にガソリンが検出された場合、汚染とは言わず危険物になり消防が管轄することになります。

<滋賀県の地下水は>
滋賀県の地下水の特徴として鉄・マンガンを含有するほかに、琵琶湖東岸では、北は湖北町から南は草津市まで広範囲に、自然的要因いわゆる地質由来のヒ素が検出されています。
ヒ素が自然由来か人為的かのどうかの判断はこれ→
http://ngcon.shiga-saku.net/e89840.html

農地が発生源となる亜硝酸性窒素・硝酸性窒素も確認されています。田んぼの中にある浅い井戸の水を飲む場合は要注意。

さらに、トリクロロエチレン等の微量有機化学物質も各所で検出されています。

<滋賀県の対応>
毎年、滋賀県では「地下水水質測定計画」に基づき、県内を2kmメッシュで264箇所に区分して、代表的な井戸を5年間で一巡する調査を行っています。毎年、結果は滋賀県のホームページに公表されています。


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 滋賀
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